どうも、L-Blendのゆういちろうです。
2021/3/12に発売したシグマの新しい標準ズームレンズ「28-70mm F2.8 DG DN Contemporary」をゲットしました。(※Sony Eマウントの方)
ズーム全域F2.8通しの標準ズームレンズですが、500gを下回る軽量さを実現した本製品、ライバルレンズと比べて魅力的なポイントがいくつもありました。
本記事では、「製品のご紹介」「僕がこのレンズを選んだ決め手について」最後に「ファーストインプレッションとしての使用感」の三部構成にてまとめた内容となっています。
購入検討されている方の参考になればと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporary
まずはスペックについてご紹介です。
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporary | |
最大径 | Lマウント φ72.2mm、ソニー Eマウント φ72.2mm |
長さ | Lマウント 101.5mm、ソニー Eマウント 103.5mm |
重さ | 470g |
フィルターサイズ | φ67mm |
最短撮影距離 | 19 (W)-38 (T)cm |
最大撮影倍率 | 1:3.3 (W) – 1:4.6 (T) |
防塵防滴 | 簡易防塵防滴 |
操作系 | フォーカスリング、ズームリング、AF/MF切替スイッチ |
希望小売価格 | 110,000円(税込み) ※2021/3時点 |
F2.8通しのフルサイズ標準ズームとしては、大変魅力的なレンズだと感じました。
特に注目すべきポイントはサイズと重量です。
各メーカーから類似した性能の製品はいくつか出ていると思いますが、コンパクトかつ500gを下回る重量は、他ではなかなかありませんね。(※後述で各メーカー品との比較表があります)
例えばSonyのGMレンズ「FE24-70mm F2.8 GM」の重量は886gです。本製品と比べて400g以上の差があります。
このレンズも素敵な製品なんだろうとは思いますが、400gの差について、僕は「もう一本違うレンズを持っていけるじゃん!」と考えてしまうので、コンパクトなレンズである本製品はとても魅力に感じます。
また、ワイド端にて最短撮影距離が19cm、最大撮影倍率が0.3倍というのも嬉しいポイントです。
僕の使い方は少々マイナーだとは思いますが、このレンズはYouTube動画の撮影機材として導入しました。
室内にて自撮りをしながらYouTubeの撮影をする際は、カメラの目の前に写したい被写体をアップにすることがあります。
狭い室内で撮影している関係上、基本的にワイド側に焦点域を使用して撮影をしているのですが、このようなシーンではよりカメラに近づけて、被写体を大きく写してくれる性能は重宝します。
ライバル製品と比べても、本製品は負けず劣らず近接撮影性能があるので、力を発揮してくれるんじゃないかと期待ができます。
操作系については、基本的なスイッチ・リング類はありますね。
しかし、絞りリングやファンクションボタン等は非搭載です。
僕はレンズ側に絞りリングがある製品が好みなので、搭載していないのは少し残念。ボディ側で設定を変更する必要がありますね。
まとめポイント
- コンパクトかつ軽量な印象
- 防滴防塵機能を搭載
- AF/MFの切替スイッチは付いているが、絞りリングやファンクションボタンはない。
僕がシグマ28-70を選んだ経緯と決め手
次に、僕がこのレンズに決めた理由についてご紹介します。
まずはこのレンズ、ソニー Eマウントとライカ Lマウント用の二種類がありますが、僕はEマウントユーザーなので、これからの内容もEマウント目線です。あしからず。
さて、新しい標準ズームを選ぼうと考えた過程で、僕は以下のレンズで検討をしました。
レンズ | サイズ(mm) | 重量(g) | 最大撮影倍率 | 最短撮影距離 | 価格(2021/3時点) |
FE24-70 F2.8 GM | 87.6 x 136 | 886 | 0.24 | 0.38m | ¥214,998 |
FE24-70 F4 ZA | 73 x 94.5 | 426 | 0.20 | 0.40m | ¥98,700 |
FE24-105 F4 G | 83.4 x 113.3 | 663 | 0.31 | 0.38m | ¥138,000 |
TAMRON 28-75 F2.8 | Φ73 x 117.8 | 550 | 0.34(W)0.25(T) | 0.19m(W)0.39m(T) | ¥76,979 |
SIGMA 24-70 F2.8 A | φ87.8 x 124.9 | 830 | 0.34(W)0.22(T) | 0.18~0.38 | ¥110,908 |
SIGMA 28-70 F2.8 C | φ72.2 x 103.5 | 470 | 0.30(W)0.21(T) | 0.19~0.38 | ¥89,100 |
検討したのは上の表の6本です。純正品が3本、サードパーティ製が3本。
価格は2021/3時点の価格.comを参考にしました。
赤字で記したのは6本のレンズの中で最も優れているポイントです。青字は次点といった具合。
上の表の各項目については、僕がレンズ選びをする上で重要だと判断した内容と、僕の好みが反映されてます。
さて、では上の表をチェックした上で、僕のニーズについて整理してみました。
僕はどんなレンズが欲しいのか、まとめると以下の通りです。
- 大きさ・重さは重要。持ち運びのしやすい小型軽量が好ましい
- YouTube動画を撮影する際に、最短撮影の位置に被写体を写すシーンがある。被写体を大きく写したいので最短撮影距離・倍率は重視したい。
- 価格は重要。安いとありがたい。
この3つの要素を備えた製品はあるのか。消去法にて考えることにしました。
消去法で選ぶ【第一脱落レンズ】FE24-70mm F2.8 GM
素敵な描写で撮影が楽しめるソニーのプロフェッショナルレンズ!
…という印象です。メーカーとしてもハイクオリティを追求するような方に向けて販売しているような印象がありますね。もちろんアマチュアが楽しんでもいいんでしょうけど、僕としてはサイズが大きく重たいというのがネック。あと価格も他の5本と比較して倍ほどしますので、検討から外れました。
僕の撮影範囲としてはオーバーな製品だという印象なので、もっとライトに楽しめる製品に魅力を感じました。
…と言った具合で各レンズについてもそれぞれ判断をしていきました。
詳しくはYouTubeの動画にてお話しているので、記事の最後にリンクを載せていますのでご覧頂ければと思います。
そして最終的に、以下の二本に絞りました。
- タムロン 28-75mm F2.8
- シグマ 28-70mm F2.8 C
どちらも「軽量」「寄れる」「ある程度安い」を実現したモデルだと思います。
次点としては「FE24-70 F4ZA」も考えましたが、こちらのレンズは開放F値が4というところと、タムロンやシグマのレンズと比べてあまり寄れないところがネック。純正品ですし、コンパクトな製品なので魅力的と思いましたが、今回のセレクトからは最終的に外しました。純正レンズなくなっちゃった。
最終決戦。二本のレンズについて考えてみる。
TAMRON 28-75 F2.8 | SIGMA 28-70 F2.8 C | |
サイズ(mm) | Φ73 x 117.8 | φ72.2 x 103.5 |
重量(g) | 550 | 470 |
大きく写せるか(最大撮影倍率) | 0.34(W)0.25(T) | 0.30(W)0.21(T) |
価格(2021/3の価格混コム参考) | ¥76,979 | ¥89,100 |
スイッチ類 | なし | AF/MF切替スイッチ |
赤字にしているところは、比べてみて優位だと考えたポイントです。
正直言って、甲乙付けがたいですね。
優位といってもそれほど大きな差はないですし、おそらくどちらを選んでも、僕の小さな撮影範囲では影響が出ないと思っています。
「安価かつ少しでも寄れる」を選んでタムロンにするか。
「少しでも小型軽量」なシグマを選ぶか。
悩ましいですが、こういった選び方をしました。
読者の皆さまはどちらを選びますでしょうか???
……
…
結論としては、僕はシグマを選択。
一番の魅力と感じたのは500g以下という重量ですね。
AF/MF切替スイッチがあるのも大きかった。動画撮るときどっちも使うので。
5mmの焦点域の差については、メリットともデメリットとも感じませんでした。どちらでもよい。価格については安い方が嬉しいですが、サイズとのトレードオフと考えたら納得ができたという感じです。
最後に、ファーストインプレッション
以上のようにウジウジと悩んでSIGMA 28-70mm F2.8を購入したのですが、届く前の悩みなんて吹き飛んだかのごとく、手元に来てしまえばテンションがうなぎ登り。我ながらお子様脳だなと思います。
発売日からほど近くに手元に届きましたが、秒で「α7c」にくっつけて撮影にでかけました。
撮ってきた写真を数点載せたいと思うのですが、それは少しだけあとにしてまずは外装デザインから確認していこうと思います。
外装確認
従来のシグマレンズらしいボディデザインですね。かっこいい。
持った印象としても非常に良好ですし、軽量だなと感じました。
またチープな印象はなく、附属した花形フードもかっこいいです。
トータル重量が979gというのは驚きです。
一昔前のフルサイズ一眼レフなら、F2.8レンズと組み合わせて1,500g前後になるかと思います。ずいぶんと軽くなりましたね。撮影がより手軽になります。
撮ってきた写真を数点載せます。
寄れるので広角側で撮っても面白い感じなりますし、望遠側でポートレートっぽく撮っても綺麗です。
テーブルフォトからポートレートまで、この一本でなんでも撮れちゃう気がします。F2.8も明るいのでよいです。万能レンズって感じがしました。
※写っているのは僕の妻ですが、顔出しNGなのはすみませんwこんな感じで撮れるよっていう一例として見て頂けると幸いですw
次に動画。僕のメインの使い方になると思う。
最後に動画についてですが、これは下のYouTube動画をご覧ください。本記事の動画版として、レンズの紹介を行っています。
動画の後半に、このレンズを使った映像がありますので、気になる方はチェックして頂けると嬉しいです。
フォーカスは顔認証の設定をしてカメラ任せで撮影しました。俊敏かつ正確にAF駆動をしてくれたのが好印象ですね。
また、AF駆動音がほとんどしないのもGOOD。僕はカメラのホットシューにマイクを載せて音声収録をしていますが、レンズとの距離が近いにも関わらず駆動音を拾うこともなかったので僕の用途としては満足です。
まとめ
ここまでお付き合い頂きましてありがとうございます。
まだまだ使用した日数は全く多くないですが、とりあえず「好印象」をに感じたので滑り出し良好です。
このサイズ、この重量でF2.8の通しズームとは、非常に便利だなと感じています。
ボディのクオリティもよいのでチープな感じはしませんし、所有欲も満たしてくれるよい製品だと思いました。
YouTubeの関連動画
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporaryを選ぶまでの過程についての動画
SONY α7c の開封動画
SONY FE20mm F1.8 Gの開封動画(これオススメレンズ)