どうも!L-Blendのゆういちろうです。
2021年3月23日に、Sonyから新しいEマウント用のフルサイズ対応レンズが発表されました。
一気に3本も発表されましたが、3つとも「軽量」「コンパクト」な製品であり、気軽に撮影を楽しむにはぴったりなレンズとなっています。
本記事では、新たに発表された3本のレンズの紹介から、既存で販売されている「軽いレンズ」を比較していこうと思います。
筆者である僕自身、新しく発売されたレンズたちには興味津々です。元々コンパクトなレンズを一本購入しようと検討していた矢先だったので、新たに選択肢が増えたのは嬉しいような困るような苦笑
僕なりに購入への道筋を付けましたので、僕と一緒に購入検討をされている方がいらっしゃいましたら、ぜひ検討材料の一つとしてご覧頂けたら嬉しいです。
いざ、コンパクトレンズの世界へ!
Sony Eマウントのレンズって、他社のミラーレスマウントと比べてめちゃくちゃ種類があります。
他社と比べてもマウントに歴史がありますし、サードパーティ製の製品も豊富にあるので、選ぶ側としては嬉しい環境ですね。
例えば、35mm単焦点レンズの購入を考えた場合、以下のような選択肢があります。
- Sony FE35mm F2.8Z
- Sony FE35mm F1.8
- Sony FE35mm F1.4Z
- Sony FE35mm F1.4GM
- SIGMA 35mm F2 DG DN Contemporary
- SIGMA 35mm F1.2 DG DN Art
- TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2
ざっと書いただけでも7本あります。網羅しているわけではないので、探せばまだまだありそうですし、MFレンズを含めるとより選択肢の幅が広がりそうです。
携帯性を重視したモデルや、プロユースに対応した高性能品まで、同じ焦点距離でもニーズに沿った選択ができるのは素敵ですね。
さて、今回発表された3本のレンズは、どれもコンパクト性を重視したモデルです。既存の製品で軽量さをアピールした製品もいくつかありますので、順を追って見ていきましょう。
まずは今回発表された製品について
今回発表された3本は、広角から標準域をカバーするレンズです。
Sony FE24mm F2.8 G
一本目は今回発表されたレンズの中で最も広角な製品です。スペックは以下の通り。
焦点距離 | 24mm |
レンズ構成 | 7群8枚 |
開放絞り | F2.8 |
最小絞り | F22 |
絞り羽 | 7枚 |
最短撮影距離 | AF時0.24m、MF時0.18m |
最大撮影倍率 | AF時0.13倍、MF時0.19倍 |
フィルター経 | 49mm |
手ブレ補正 | なし |
サイズ | 68×45mm |
重さ | 約162g |
価格 | 71,280円 |
今回のレンズの魅力ポイントは、なんと言ってもサイズと重量ですね。
バッグに入れていても邪魔にならないサイズ感、そして200g以下のコンパクト性は大変魅力的です。以下にあとの2本についてもご紹介しますが、今回の3本は全て似たようなサイズ・重量になっています。
既存のレンズは大柄で重量感がありますが、携帯性を重視したい方にとっては魅力的な製品だと思います。
個人的には、自撮り系YouTuberの一人として、手持ちでの自撮り撮影に向いていると考えています。
僕は現在「FE20mm F1.8 G」という製品で自撮り撮影をしていますが、より軽量で似たような撮影ができるのかと思えば、魅力度の高い素敵な製品だなと思いました。
F値や焦点距離、価格など、比較対象は多々ありますが、一瞬20mmと買い換えたら幸せになれる?なんて思ったりしたので、検討したくなる製品ですね。
チェック!似たような焦点距離のレンズはあるの?
- Sony FE24mm F1.4 GM
- SIGMA 24mm F3.5 DG DN Contemporary
- TAMRON 24mm F/2.8 Ⅲ OSD M1:2
同じ焦点距離の既存製品が3つほどありますね。価格やF値、サイズが違いますので、使う目的に合わせて選択するのが良いかもしれません。
Sony FE40mm F2.5 G
二本目は焦点距離が真ん中のレンズ。F2.5というのが、現代レンズではあまり見かけない印象です。スペックは以下の通り。
焦点距離 | 40mm |
レンズ構成 | 9群9枚 |
開放絞り | F2.5 |
最小絞り | F22 |
絞り羽 | 7枚 |
最短撮影距離 | AF時0.28m、MF時0.25m |
最大撮影倍率 | AF時0.20倍、MF時0.23倍 |
フィルター経 | 49mm |
手ブレ補正 | なし |
サイズ | 68×45mm |
重さ | 約173g |
価格 | 71,280円 |
F2.8よりちょっぴり明るいF2.5というのがポイントですね。
サイズや重量・価格は、一つ目に紹介した24mmレンズとほぼ一緒です。兄弟レンズというか、同じシリーズって感じですね。
Sony純正のEマウントレンズとしては、40mmの単焦点は初の登場になります。
この焦点距離を待っていた!というファンも多くいらっしゃると思うので、人気のでる製品かもしれませんね。
チェック!似たような焦点距離のレンズはあるの?
- Sony FE35mm F2.8 Z
- SIGMA 35mm F2.0 DG DN Contemporary
- SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporary
- TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2
35~40mmのレンズが、選択する上での検討レンズになるのでは?と考えました。
どの製品もコンパクトなシリーズになりますが、明るさや近接撮影性能に違いがありますので、何を重視するかで選択するのが良いかもしれませんね。
Sony FE50mm F2.5 G
三本目は50mmの標準レンズです。
実は、僕個人的にはこの製品はあまり魅力が無いなーと感じていたりします。
と、いきなりネガキャンっぽいこと言ってしまいましたが、とりあえずスペックを見てみましょう。
焦点距離 | 50mm |
レンズ構成 | 9群9枚 |
開放絞り | F2.5 |
最小絞り | F22 |
絞り羽 | 7枚 |
最短撮影距離 | AF時0.35m、MF時0.31m |
最大撮影倍率 | AF時0.18倍、MF時0.21倍 |
フィルター経 | 49mm |
手ブレ補正 | なし |
サイズ | 68×45mm |
重さ | 約174g |
価格 | 71,280円 |
三兄弟製品なので、サイズや重さ、価格は先述の2点と似ていますね。
小型軽量っていうのが最大の魅力ポイントだと思いますが、冒頭で僕が言った「魅力がない」というのは以下のことが言えると考えました。
- このレンズも類似製品がたくさんあるが、秀でているポイントが弱く感じる
- 新製品なので仕方が無いが、中古含め類似製品との価格勝負で見劣を感じる
- 既存で50や55mmレンズを持っている方はたくさんいると思うが、買い替えをするほど大きな強みがないと感じた
以下が類似製品だと考え、ピックアップしました。
- Sony FE55mm F1.8 Z [重さ:281g] [価格:8万円弱] [最短撮影:0.50m]
- Sony FE50mm F1.8 [重さ:186g] [価格:3万円程度] [最短撮影:0.45m]
二つともSony純正レンズですが、ともに軽量であるのが特徴です。描写力はともかく、撒き餌レンズ的な安価な製品もありますし、価格差がそれほどなくF1.8が楽しめる製品もありますね。
Sonyを長年愛用されているユーザーであれば、どちらかの製品はすでに所有している方も多いと思いますし、買い換えや書いたしが必要なほど、新しいF2.5のレンズが魅力的かは、検討する余地があるかと思いました。
以上二つのレンズと比較した場合、50mm F2.5が特に優れているポイントとしては、最短撮影距離が短くて、被写体を大きく写すことができることが、一つあげられると思います。
マクロ撮影ができるほど接写はできませんが、既存のレンズと比べてもう一つ近づくことができます。
「寄れないことに大きな不満がある」と考えている方にとっては、嬉しい性能になるかもしれません。
既存のコンパクトレンズと比べてみる
全部拾っていては収集が付かないので、今回発表された3本のレンズと近しい製品をピックアップしました。
性能・サイズ・価格などを比較検討して、自身の撮影にフィットする製品はどれだろうか。情報整理にご覧頂ければ嬉しいです。
レンズ名称 | サイズ(mm) | 重さ(g) | 最短撮影(m) | 価格 |
Sony FE24mm F2.8 G | 68×45 | 約162 | AF時0.24m、MF時0.18m | 71,280 |
SIGMA 24mm F3.5 DG DN Contemporary | 64×48.8 | 約225 | 0.108 | 59,400 |
TAMRON 24mm F/2.8 Ⅲ OSD M1:2 | 73×64 | 約215 | 0.12 | 37,620 |
Sony FE40mm F2.5 G | 68×45 | 約173 | AF時0.28m、MF時0.25m | 71,280 |
Sony FE35mm F2.8 Z | 61.5×36.5 | 約120 | 0.35 | 73,000 |
Sony FE35mm F1.8 | 73×65.6 | 約280 | 0.22 | 68,000 |
SIGMA 35mm F2 DG DN Contemporary | 70×67.4 | 約325 | 0.27 | 69,300 |
SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporary | 64×48.2 | 約227 | 0.24 | 56,420 |
Sony FE50mm F2.5 G | 68×45 | 約174 | AF時0.35m、MF時0.31m | 71,280 |
Sony FE50mm F1.8 | 68.6×59.5 | 約186 | 0.45 | 30,000 |
Sony FE55mm F1.8 Z | 70.5×64.4 | 約281 | 0.5 | 88,000 |
※太字は新発表されたレンズ。それぞれの焦点距離に近しいレンズをその下に配置しました。まだまだ候補はあるかと思いますが、筆者が勝手に考えた「近しいレンズ」なのでご了承ください苦笑
価格は2021.3の新品価格を記載しました。発売から日が経った製品は中古市場にたくさんありますので、標記した新品価格よりも手に入れられるかもしれませんね。
上の表ではサイズや価格について記載をしましたが、レンズの性能ってもっと重要な視点がたくさんあるかと思います。
総合的な写りについての評価はもちろんですが、ボケ表現だったりユーザビリティも大事な要素です。
ビルドクオリティも満足度に結びつく要素だと思いますので、単純に大きさ重さだけで判断するのは早計ですね、しかし上の表がレンズ探しの足しになれれば幸いです。
さて、では僕個人の評価について書いていこうと思います。
別に僕が評価したからなんなんだって話ですが、戯れにお付き合い下さい苦笑
まず、24mmレンズの印象から。
24mmレンズは、タムロンがいいかも!?
軽さを求めたり純正品の安心感を重要視する場合は、FE24mm F2.8Gがよいのかと思います。しかしタムロンの24mmは価格と近接撮影がとても魅力的だと感じました。
より明るい24mmが必要な場合は、そもそもこの3つから選ぶのではなく、FE24mm F1.4 GMのような選択肢がみえてきます。
・小型軽量・そこそこ明るい・GMに比べて安価
このような基準で選ぶ場合は、タムロン製が秀でているのではと感じました。
もちろん金属鏡筒が格好いいシグマのレンズは所有欲が満たされる素敵な作りだと感じますので、最終的には好みだとは思いますが、僕が選ぶならタムロンがいいかなーと現時点では感じました。
35~40mmレンズはめっちゃ悩むが、純正品がいいかも!?
実は35~40mmレンズは購入を検討しています。妻とデートをする際によく使う焦点距離なので、軽量で使いやすい一本なのかなと考えています。
また、僕が重要したい「寄れる」ことについても、ライバルレンズと比べても遜色がないです。
食事をする際にテーブルに並ぶ料理を撮影する場合も、ある程度被写体を大きく写すことができるのでGOODポイントですね。
一方で、もっとも被写体に近づけるのは「FE35mm F1.8」です。最短撮影距離が22cmなので、とても寄れるなー、という印象です。軽量さの頂点に君臨するツァイス35mmは、最短撮影距離が35cmなのでイマイチ。軽さとのトレードオフって感じです。
さて、35〜40mmのレンズは特徴がよく出ていて選ぶのが楽しいですが、同時に何が一番フィットするのか考えるのが難しいですね。
撮影シーンや自身の好みと照らし合わせて、最終ジャッジするのが良さそうです。
僕としては…うーん
今回登場した「FE40mm F2.5G」を選ぶかもしれません。
50mmもめっちゃ悩むが、僕なら55mmF1.8Gにする!
先ほどから「寄れる」ことが重要だ!と何度も言っている僕ですが、50mm近辺のレンズは一番寄れないツァイスレンズにするのか!と盛大なボケをかましています。
上記でも書いたように、今回登場した50mm F2.5 Gは既存の製品と比べても「大きな優位性」がないように感じました。(個人の感想w)
価格を優先するなら50mm F1.8が優位ですし、サイズや重量は確かに新レンズのほうが良いですが、その差はあまり大きくありません。
またツァイスブランドの55mm F1.8Zと価格差が小さいですし、F値に関しては最も暗いF2.5というのも、気になる方は少なからずいらっしゃると思います。
既にどちらかを所有している方なら、買い換えや買い増しをするほど「大きなメリット」を得られないかもしれませんね。
ですが、もちろん55mm F2.5 Gだけの魅力はあって、最もコンパクトかつ軽量であり、MF時0.31mという「寄れる」性能があります。
レンズごとに「得意/不得意」がありますので、優先度を決めて撮影が最も楽しくなる製品を選びたいところです。
僕の結論としては、以下の通り。
- 既に50or55mmを持っているなら、ステイしてもいいと感じた。
- 寄って撮りたい願望があるなら50mm F2.5 Gはアリかも!?でも他のレンズで寄ればいいなじゃね?とも思う。
- 小型軽量が欲しいなら、安価な50mm F1.8も考慮に入る。両者差はほぼなし。
- どちらも持っていない方は、何を重視するか考えて、幸せになれる方を選ぶべし!
僕はEマウント歴はα7cからなので、50mm近辺のレンズはどれも所持していませんが、そんな僕が選ぶなら、55mmにしようかなと考えました。
寄れることは他のレンズに任せるとして、標準域ではF1.8の明るさを楽しみたいなと思ったのが理由です。
【おわり】皆さまなら、何を選ぶ???笑
エンディングトークです。
ここまでお付き合い頂きありがとうございます。
さて、皆さまは今回登場した3本のレンズについて、どうお感じでしょうか。
僕個人としては、FE40mm F2.5 Gが気になっています。
- 40mmと言う焦点距離が好き
- めっちゃ小さいこと・軽いことがとっても好み
- 類似製品と遜色ないほど「寄れる」から好印象
こちらの3点が購入への後押しをしてくれます。
一方で、
- 新製品なので割高感がある
- 状態のよい中古品がライバル製品にはありそう
とも感じている。
今すぐに欲しい!必要!というわけではないので、しばらく様子見をしながら、ゆっくりと決めていきたいと感じました。(レンズは最近購入したばかりだし…苦笑)
また、レンズの善し悪しって大きさ重さや基本スペックだけでは計れませんよね。
実際に撮った写真、映像が重要です。
それぞれのレンズに特徴がありますので、ご自身の撮影に対して一番パフォーマンスを発揮してくれる製品が良いですよね。
僕はシビアな撮影っていうのは全くしないので、結構アバウトにレンズ選びをしている方だと思いますが、このような記事でも何方かのレンズ選びの参考になれば幸いです!
それではこの辺で、ありがとうございました。
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