こんにちは、ゆういちろうです(@yuichiroch)
ソニーから発売された新しい標準ズームレンズ「FE20-70mm F4 G」を購入したのであれこれ書いていこうと思います。レビューっぽい記事です。
僕は少し前に、タムロンの「20-40mm F2.8 Di Ⅲ VXD」をご紹介して「ワンオペYouTuberにもってこいのレンズがきたぜ!」と喜んでいました。
今回ご紹介する製品も似たようなテイストの製品かもしれません。タムロンとの違いとしては、「もう少し望遠撮影が楽しめて、F値が少しだけ暗くした」という印象です。
僕が購入した理由については後述するとして、まずはこのレンズについてみていきましょう。
まずは外観チェック!
「現代のソニーレンズはこんな感じだよね」とうなずいてしまうようなデザイン。
既存のソニーGレンズと同様なテイストですね。かっこいい。
特徴的なポイントはフォーカスホールドボタンが縦位置撮影時でも使える位置にあること。二つあるのはトレンドなのでしょうか?最近の製品によく見かける印象です。
絞り値の変更ダイヤルがついているのもポイント。FE24-105mm F4 Gとかにはないですね。一部のGレンズやGMレンズには搭載しているイメージです。またこれも最近の製品には見かけますね。
この絞りリングにはクリックのオンオフスイッチがあります。動画撮影時などスムーズに絞り値の変更ができるのはメリットですね。
付属のフードは「ALC-SH174」という型番。花形がかっこいいです。
僕の愛機「α7SⅢ」に装着するとこんな具合。フロントヘビーな感じもなく、既存のα7系ボディによく合う印象です。この組み合わせでトータル重量は1,187g。フルサイズミラーレス一眼としては「普通の重さ」と言ったところでしょうか。
スタイリッシュで「現代ソニーのカメラ」といった感じですね。
好印象です。
スペックまとめ
型名 | SEL2070G |
焦点距離 | 20-70mm |
焦点距離(APS-C) | 30-105mm |
レンズ構成 | 13群16枚 |
開放絞り | F4 |
最小絞り | F22 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.3(W)、0.25(T) AF時、0.25 MF時 |
最大撮影倍率 | 0.39倍 |
フィルター径 | 72mm |
最大径 × 長さ | 78.7mm × 99mm |
質量 | 488g |
この製品の特徴は、なんと言ってもワイド側が20mmスタートであることですね。
今までなかった「20-70mm」という新しいズームレンジは、なかなかにインパクトがあります。
また上記内容を実現した上で、全域F4の使いやすい絞り値であり、かつ500g以下に収まっているのは素敵です。
比較っぽいことをしてみる
SEL2070G | SEL2470Z | SEL24105G | SEL2470GM2 | |
焦点距離 | 20-70mm | 24-70mm | 24-105mm | 24-70mm |
焦点距離(APS-C) | 30-105mm | 36-105mm | 36-157.5mm | 36-105mm |
開放絞り | F4 | F4 | F4 | F2.8 |
最小絞り | F22 | F22 | F22 | F22 |
最大撮影倍率 | 0.39倍 | 0.20倍 | 0.31倍 | 0.32倍 |
フィルター径 | 72mm | 67mm | 77mm | 82mm |
手ぶれ補正 | なし | あり | あり | なし |
最大径 | 78.7mm | 73mm | 83.4mm | 87.8mm |
長さ | 99mm | 94.5mm | 113.3mm | 119.9mm |
質量 | 488g | 426g | 663g | 695g |
価格 | 166,320円 | 103,000円(程度) | 130,000円(程度) | 260,000円(程度) |
※価格は2023年2月の価格.comを参照
最もコンパクトで安価な製品は、Zeissロゴの入った「SEL2470Z」ですね。
実は僕も使っていまして、今回ご紹介するSEL2070Gと交換するかたちで手放しました。
とても軽量で安価に手にすることができるため、実はこちらも非常にオススメです。
正直YouTuberをやっていないなら、別に買い換える必要はなかったと考えています。
20-70mmの記事でこんなことを言うのはどうかと思いますが、純正の標準ズームレンズとしては一番のオススメかも。軽いしなんといっても安い。中古でも構わないならとてもリーズナブルに購入できます。また複数本レンズを持ち歩く方にも重宝しそうです。軽いは正義ですから。
動画にしているので興味ある方はご覧ください。
さてと、話が脱線してしまいましたね苦笑
FE 20-70mm F4 Gの話に戻ります。
【印象1】ちょうどいいサイズ感
サイズは24-70Zと24-105Gの中間くらいなので、なんとも「ちょうどいい」具合に感じます。
500g以下なのがとにかく大きなメリット。
標準ズームレンズですから、このレンズをベースにその他の交換レンズを考えいくのかなと思いますが、ベースとなるレンズが軽量だと他の選択肢が広がりますね。軽量であればあるほど、「もう一本持っていこうかな」という気持ちが増していきます。
【印象2】価格が高い
製品はとても素晴らしいと思いますが、価格は時勢を反映したような印象で正直微妙。
2023.2.10時点で、16万円程度で販売しているECサイトを発見しました。
2/1より既存のSONY製品の値上げがありましたし、本製品だけが取り立てて高額ではありませんが、価格が上がって嬉しいと感じる消費者は多くなはず。僕も嬉しくありません。
価格については「今後も上がることはあっても下がることは望めない」という雰囲気がしますし、お財布事情が厳しくなっていくのは安易に予想ができますので諦めるしかないかもしれません。
とはいえ標準ズームレンズだけで16万円もするなら、正直「カメラを始めよう」と考えている方にとってはただただハードルが上がっているように思います。
フルサイズを諦めてより小さなセンサーにするとか、あるいは価格帯を下げて1、2世代古い製品を買うといったマインドになりますし、その果てには「お金かかるからカメラを買うのは諦めよう」といった考えになりかねません。
ユーザーの減少が予想されますし、嘆かわしいですね。
【印象3】ラインナップが豊富になり最強の布陣になった
今回のレンズの登場で、ソニーEマウントにとって「とても良い棲み分けができている」と思いました。
「より軽量を望む場合」や「望遠側が欲しい」など、ニーズに合わせた選択ができるようなった印象です。
↑こちらはEマウントの標準ズームレンズについてまとめた動画です。
純正品以外も紹介していますが、ソニーの素敵なポイントはキヤノンやニコンと比べて圧倒的に製品数が多いところです。
フルサイズカメラが登場してから時間も経過しているため、これだけ多くの製品があるのは頷けますが、ソニーの強みはレンズラインナップの豊富さにありますし、他社が追いつくにはまだ時間がかかりそうですね。
FE 20-70mm F4 Gは、ソニーに加わった新たな標準ズームレンズとしてなかなかに面白いスペックの製品です。
ニーズを細かくキャッチできるラインナップは喜ばしいことですし、このレンズは「標準ズームで広角より好き」という中々にニッチなユーザーがチョイスされる製品だと思いました。
実践!いくつか撮ってみる。
僕はこのレンズ、基本的にYouTube撮影に使おうと思って買いましたが、一応写真でも全然使えるので撮れたデータを一部載せておきます。
Photo
焦点距離:20mm
焦点距離:70mm
焦点距離:70mm
20mmと70mmってだいぶ違いますね。面白い。
これ一本で大抵のシーンを困ることなく撮れちゃいそうです。まさに万能レンズ。
結構寄ることもできるので自由度も高い印象ですし、AFは静かで俊敏なので気持ちよく撮影が楽しめます。
僕の撮り方は素人そのものですが、上手な方が使うならきっと大活躍するレンズになるんじゃないかなと思います。
Movie
こちらの2本の動画は、FE20-70mm F4 Gのレビュー動画です。今回のレンズも使っていますので、参考にはならないかもしれませんがお付き合いいただければ幸いです苦笑
まとめ【高いけど十分満足する現代レンズ】
価格が高いのはこの製品に始まったことではないですけど、まぁ安いとは感じないのが本音。
僕に購入する実力がないという悲しい現実があるだけで、もしかすると「僕だけが高いと感じている」可能性はあります(泣)
とはいえこれからフルサイズデビューを考えている方や、そもそもカメラデビューをしたいと思っている方の気持ちを減退させる価格帯だなーなんて、余計なことを考えてしまいます。
製品は十分に素敵ですし、上述した通り「これ一本で様々なシーンをこなせるとても便利なズームレンズ」ですし安心して使うことができると思います。
最後に総評
あくまでも素人の感想ではありますが、最後にYouTuberの端くれとしていうならば、以下の感じ。
①他にも素敵な製品はあるから最もオススメする製品ではない
②YouTube撮影レンズとして候補には上がる。しかし撮影スタイルによるため万人ウケするかは不明
③そもそも広角のズームレンズはこれ以外にもあるし、より安い選択肢もある
④純正のこだわりがあるなら選択肢としてあり
⑤20-70mmのズームレンジが合致するかが、この製品を購入するキーポイント
⑥万能感・安心感を得たいならFE24-105 F4 Gも候補か?どちらの焦点域が好みかの選択になる
⑦高いは高いが、満足はするはず。素敵なクオリティと最新の性能が凝縮されている
僕が思ったのはこんなところでした。
購入検討をされている方の情報の一助になれれば幸いです。