どうも、L-Blendのゆういちろう(@yuichiroch)です。
2022年はどうやらマイクロフォーサーズが熱い年になりそうですね。
OM Digital Solutionsからはメチャクチャ強力な手ぶれ補正を搭載した「OM-1」が、Panasonicからは動画性能がとにかくすごい「GH6」が登場します。
共にフラッグシップモデルになりますが、両製品の特徴や現行モデルとの違いについて、気になりますよね。
購入検討されている方もたくさんいらっしゃると思いますので、この記事では両製品の特徴をまとめると共に、現行機との比較をしたいと思います。
素人カメラファンである僕が、あくまでも独善的に気になる性能についてまとめてみましたので、全人類にとって有益な情報には成り得ませんが、購入検討の一助になればと思います苦笑
スペック比較
OM-1 | GH6 | E-M1Ⅲ | GH5Ⅱ | |
画素数 | 約2037万画素 | 約2521万画素 | 約2037万画素 | 約2033万画素 |
手ぶれ補正 | シンクロ8.0段 | デュアル7.5段 | シンクロ7.5段 | デュアル6.5段 |
ファインダー | 約576万ドット | 約368万ドット | 約236万ドット | 約368万ドット |
モニター | バリアングル | チルトフリーアングル | バリアングル | フリーアングル |
モニター画素 | 約162万ドット | 約184万ドット | 約104万ドット | 約184万ドット |
AF方式 | 位相差/コントラスト併用 | コントラスト | 位相差/コントラスト併用 | コントラスト |
測距点 | 1053点 | 315エリア | 121点 | 225エリア |
ドライブ | 最大120コマ/秒 | 最大75コマ/秒 | 最大60コマ/秒 | 6Kフォト30コマ |
動画 | 4K60p | 5.7K59.94p
4K119.88p |
4K30p | 4K59.94p |
大きさ(幅) | 約134.8mm | 約138.4mm | 約134.1mm | 約138.5mm |
大きさ(高さ) | 約91.6mm | 約100.3mm | 約90.9mm | 約98.1mm |
大きさ(奥行き) | 約72.7mm | 約99.6mm | 約68.9mm | 約87.4mm |
質量(本体のみ) | 約511g | 約739g | 約509g | 約647g |
質量(SD等含) | 約599g | 約823g | 約580g | 約727g |
価格(初値) | ¥245,520- | ¥263,340- | ¥196,020- | ¥193,343- |
発売日 | 2022/3/18 | 2022/3/25 | 2020/2/28 | 2021/6/25 |
メチャクチャ偏ったスペックシートになりましたが、僕が気になったところを拾ってみた結果です苦笑
OM-1もGH6も、基本的な部分は少しずつ進化しているように見えますね。
驚く部分としては、GH6のサイズです。マイクロフォーサーズカメラとして質量800gを超える超マッチョなボディサイズになりました。ハイスペックを詰め込むとこれくらいの大きさになるのかもしれませんが、結構好みの分かれるポイントかもしれないですね。
とはいえ、この表だけではマシンの良し悪しはわかりませんね。
次は各製品の進化ポイントについてまとめてみました。
OM-1の進化ポイント
2020年に発売されたOM-D E-M1 markⅲから早2年。
後継機種と言えるOM-1の大きな進化ポイントは以下の通り。
積層・裏面照射型イメージセンサーを搭載した。 |
画像処理エンジンが TruePic IX → TruePic X にアップグレード。めっちゃ処理できる。 |
記録メディアはデュアルスロットだが、2スロットともSDXC UHS-IIに対応した。 |
測距点が121点から1053点にめっちゃ増えた。 |
シンクロ手ぶれ補正効果が8段分となりより強力となった。 |
被写体検出機能を搭載 → 車両/鉄道/航空機/動物/鳥 など |
電子シャッターAF/AE固定で最大60コマ/秒から120コマ/秒になった。ほぼ動画だよね。 |
プロキャプチャー最大35コマから70コマに進化。 |
ファインダーが液晶からOLEDになった。輝度やコントラスト等が向上してる? |
背面モニターの画素数がアップ。ちょっぴり良く見えるかもしれない。 |
メニューシステムが刷新。見やすくなったり設定を探しやすくなるのかもしれない。 |
4K60pの撮影ができるようになった。E-M1Ⅲの時点で搭載して欲しかった。 |
連続撮影時の30分制限がようやくなくなった。これもE-M1Ⅲの時点で対応して欲しかった… |
BLX-1という新しいバッテリーになった。既存カメラと共有できない。 |
撮影可能枚数が520枚となり、E-M1Ⅲから100枚ほど増えた。 |
全体的に正統進化を遂げている印象です。
多くの項目で現行機種を上回るパフォーマンスを発揮してくれるかと思いました。
しかし現行機を所有しているユーザーさんとしては、新しくなったとはいえ既存とは違うメニューシステムには戸惑いを感じるかもしれませんし、既存モデルとバッテリーを共有できないのは残念に思ってしまいます。
なんとなくオリンパス機って、先代モデルからコロコロとバッテリーモデルを変える印象があリます(僕の勝手なイメージですが苦笑)
E-M5ⅡからE-M5Ⅲの時も変更がありましたし、予備を活かすことが少々し難いメーカーだと思ってしまうんですよね苦笑
もちろん変更したことによる利点はあるんでしょうけど、キヤノンやソニー等、長期的に同じバッテリーを使用し、かつ様々な製品で共有できた方がユーザーにとっては嬉しいですね。
技術的、デザイン的に難しいのかもしれませんが、OM-DシリーズもPENシリーズも全て同じバッテリーを使用できた方がいいのになと思うばかりです苦笑
GH6の進化ポイント
GH5Ⅱが発売されたのは2021年ですが、GH5はなんと2017年発売なので、ナンバリング更新モデルとしては5年ぶりの新製品になりますね。
新センサーを搭載!500万画素ほど高画素化した! |
新世代のヴィーナスエンジンを搭載。処理能力・演算能力がめっちゃ良くなった。 |
CFexpressカードを採用した2スロットメディアになった。 |
4K120p/5.7K60p撮影に対応した。 |
約1億画素のハイレゾ撮影を搭載。すげー高画素なデータが撮れる。 |
C4K 4:2:2 10bit 800Mbpsの無制限内部記録を搭載。めっちゃビットレート高いね苦笑 |
冷却ファンを搭載し長時間の高ビットレート撮影に対応。 |
オリンパスに負けず劣らずの最大7.5段の手ぶれ補正を搭載。 |
24bit ハイレゾ対応 4chオーディオ対応! |
V-Logビューアシスト!LUT適用後の映像を撮影しながら確認できる!これ試してみたいわ。 |
デジタル一眼レフカメラのようなマッチョなボディ!バッテリー込みで約823gあるぜ! |
相変わらず動画性能に振り切っている製品ですね。
OM-1とは別世界のカメラといった印象で、同じマイクロフォーサーズマウントのフラッグシップ機とは思えないほど、方向性に違いがあります。
映像クリエイターの方を唸らせるような超ハイスペックな動画カメラといったイメージ。パナソニックの製品HPを見ても、動画性能を全面にアピールした内容になっています。
冷却ファンが付いている一眼カメラというのはあまり数がないですね。
プロの映像クリエイターが興味を惹かれるような製品という印象です。
YouTuberの端くれ程度の僕では、正直な感想としてはオーバースペック苦笑
「一度は試してみたい」と思うものの、高ビットレートの映像データを扱えるハイスペックなPCを持っていないので、導入するには結構ハードルが高そうです。
OM-1 GH6 それぞれのオススメ
今回発売される両機はどんな方にオススメなのか。僕個人の勝手な印象ですが、以下にまとめてみました。
OM-1 |
・野鳥、動物、鉄道、モータースポーツなど素早い被写体を追いかける撮影を想定している方 |
・ネイチャー(山、森など険しい環境を耐えてくれる堅牢さがありそう)撮影を想定している方 |
・旅行(荷物が増えがちな旅を小型軽量システムで撮影ができる)のお供に考えている方 |
GH6 |
・とにかく上質に映像撮影をしたい方 |
・とにかくたくさんムービー撮影をする方 |
・YouTuber? |
どちらの製品も既存のカメラよりも随分スペックアップしているので、上記以外の用途でも十分活躍してくれる製品だとは思います。
しかし、カメラの特性や得意不得意を考えてみると、上記のような使い方を目的とした方に適しているかもしれませんね。
新旧世代と価格を比べてみる。
新型カメラなんだから、従来機と比べて十分に進化していないとガッカリしますよね。
スペック表を眺めてみると、そのあたりの心配はなさそうですし、少し購入への気持ちが高まります。
しかし、スペック以外にも購入への障壁はたくさんあります。その一つが価格ですね。
傾向として、新しい製品が登場すると概ね従来機の価格は下がります。新たに発表された製品と、従来機の価格差は購入する上で要チェックなポイントです。
OM-1とGH6は、ボディ単体でだいたい25万円ほどで販売されるようですが、従来機であるGH5やGH5Ⅱ、OM-D E-M1 mark3などの価格は現在どのようになっているでしょうか。
2022/3時点での価格を調べてみました。
カメラ | 価格(新品) | 価格(中古) |
GH6 | ¥263,340- | |
OM-1 | ¥245,520- | |
GH5 | ¥200,000- | ¥120,000- |
GH5S | ¥205,000- | ¥165,000- |
GH5Ⅱ | ¥187,000- | ¥170,000- |
G99 | ¥95,000- | ¥82,000- |
E-M1 mark3 | ¥147,000- | ¥130,000- |
E-M5 mark3 | ¥92,000- | ¥80,000- |
価格コムやマップカメラ・カメラのキタムラなどを軽く眺めただけですが、上のような価格帯で販売されている印象でした。もちろん時間が経てば価格の変化はありますし、中古製品は状態等で価格が上下します。あくまで一つの参考としてご覧いただければと思いますが、現状としてこれくらいの価格差があることがわかりました。
「新製品と現行機のスペック差を、価格が許容しているか」
これが重要だと考えます。
価格の下がりつつある従来機でも目的の撮影に対して問題がなければ、わざわざ新型機を導入しなくてもいいかもしれません。
新型が欲しい理由を考える指標として、現行機との価格差というのも、注目してみてもいいかもしれませんね。
最後に。僕の好みの話
僕は現在「OM-D E-M5 mark3」というカメラを使っています。
以前、このブログでも紹介したマイクロフォーサーズカメラの一つですが、このカメラを所有している僕の目線としては、兄貴分であるOM-1が気になりますね。
YouTuberの端くれとしては動画に強いGH6に軍配が上がりそうですが、クラシカルなデザインや軽量コンパクトなシステムがとても好みです。
もしどちらか購入できるなら、素敵な動画性能よりも、魅力的なかっこよさのOM-1をとってしまいそうかな…笑
さて、今回の記事はここまでです。
ここまで書いておいてなんですが、どちらのカメラも魅力的とは思うものの、僕にとってはE-M5Ⅲが一番好きなので、もう少しこのカメラで遊んでいこうと思っています。
動画でみる!E-M5Ⅲのお話!
活動のメインはYouTubeなので、こちらもぜひお付き合いください。