こんにちは、L-Blendのゆういちろうです。
ついにゲットしましたSONYのめっちゃ動画に強い一眼カメラ「α7Sⅲ」
今回の記事はファーストインプレッションとして感じたこと全てを書いていこうと思っています。
またシネマラインの製品として、SONYから「FX3」という似たような製品がある現状、なぜα7Sⅲを選んだのか?について書いていますので、興味のある方は最後までお付き合い頂ければうれしいです!
まずは開封!α7Sⅲの内容物について
開封とファーストインプレッションについてはYouTubeでも公開しています。記事の下に動画を貼り付けていますのでご覧頂ければうれしいです。
さて、まずは附属品についてみていきましょう。
- リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100
- バッテリーチャージャー BC-QZ1、ACコード長50cm
- 電源コード
- ケーブルプロテクター
- ショルダーストラップ
- ボディキャップ
- アクセサリーシューキャップ
- アイピースカップ
- USB-A – USB-Cケーブル (USB 3.2)
バッテリーチャージャーが附属しているのが嬉しいポイントです。
α7CやFUJIFILM X-T4は附属していなかったので、別途購入をしなくてはいけませんでした。(X-T4は初回購入特典としてキャンペーンでゲットできました)
ストラップは可も無く不可も無くと言った印象。普通の附属ストラップって感じですね。α7Sⅲの印字がされていますので、ドヤりたい方はよいのではないでしょうか??笑
僕はレザーストラップが好きなので、いつもは付属品を使わないのですが、今回はちょっとドヤりたいので(笑)きまぐれにしばらく使おう思います。
ちなみに、僕はピークデザインのアンカーリンクがお気に入り。
ストラップの着脱が楽になるのでめっちゃ重宝しています。
リーズナブルな製品なので、興味ありましたら以下リンクからチェックしてみて下さい!
α7Sⅲ外観チェック
α7シリーズのボディは統一感があっていいですが、新鮮味は薄いので「びっくりワクワク」感はないですね。
カメラ上部のダイヤル類やボタンの配置についても、製品コンセプトで若干の差があるくらいです。αシリーズを長らく使っている方にとっては違和感なく操作ができそうですね。
モードダイヤルの切替スイッチについて
とっても小さい話なんですが、α7Sⅲのモードダイヤルの切替方法について紹介します。
α7Sⅲのモードダイヤルの切替は、中央のボタンを押し続けながらダイヤルを回すタイプです。
実は僕、この方法で切り替えるのあんまり好きじゃないんですよねw
製品によって様々ですが、中央のボタンがON/OFFのスイッチタイプになっていている製品もありますよね。ONの状態では自由にダイヤルが動かせ、OFFにするとロックされるような、そんな感じのタイプ。使っているとスイッチ式のほうが好きなんだよなぁと感じたので、ちょっと残念だなと感じました。
というか、α7Sⅲの露出補正ダイヤルがまさにスイッチタイプなんです。
モードダイヤルも同様な構造にしてほしかったと思ってしまいますが、設計思想的に今の方式がよいと判断したんでしょうね。
よく使うダイヤルなだけに好みと合わず残念ですが、慣れていくしかないですね。
バリアングルがGood!YouTuberにはありがたい!
α7SⅲはSONY αシリーズで初となるバリアングル液晶を搭載した製品です。
自撮りをするYouTuberにはありがたいですね。
バリアングルが必要ないって方もいるでしょうが、僕は重宝しているので嬉しい限りです。カメラ選びとしての優先度が高い機能なので、今後のαシリーズでもぜひ搭載して欲しいですね。
また、動画記録中の液晶画面に赤枠が表示されるのも嬉しいポイント。
撮影ができているか一目で分かるので便利ですね。
でも一点、ちょっとだけ気になるところもありました(またか)
バリアングルモニターを開閉する際の「指の引っ掛かり位置」についてです。
上の写真の通りですが、液晶画面の上部(①の箇所)に指の引っ掛かりがありますね。
開閉方法としては、左手の人差し指を①に置き、親指を②のようなポジションに置いて二つ指で開閉をすることになると思います。
一方で、FUJIFILMのX-T4やα7Sⅲととっても似たカメラFX3は、画面の右側に「指の引っ掛かり」があります。
これも本当に小さな話で申し訳ないのですが、開閉をする際にX-T4やFX3では左手の指が一本だけで開閉ができますよね。
僕はX-T4を使っていた際、よく親指を引っかけて開閉していたので、ちょっとした違和感を覚えました。
ボタン配置の構造上、このようなデザインになったのは仕方が無いですが、ここも僕の好みとはちょっぴり違ったので残念ですが、慣れていくしかないですね。
触って撮ったファーストインプレッション
さすが高級カメラだなーとウキウキしちゃいます。感情の起伏が少ない僕でも、テンションはうなぎ登りです笑
さて、まずは触ってみて感じたことをざっと箇条書きにしてみました。
- ファインダーがとにかく綺麗。0.64型は大きく感じるし、944万ドットは誰しもが感激するほど綺麗です!すごい!
- 思ったよりも胸板厚めでマッチョボディだと感じました。重量感もほどよくあり「普通のフルサイズミラーレスカメラ」という印象です。
- 小指あまりがなくしっかりと握り込めるグリップは安心でした。※僕の手が小さいってのもあるかもしれないですが…苦笑
- α7Cと比べてカスタムボタンが多くて嬉しい。好きなように割り当てられるのは便利ですね。プロユースにも応えられるような設計に感じたので、素人の僕には使いこなせるか不安なほどですw
- 動画撮影時のタリーランプ的な赤枠表示が嬉しい。はっきり分かるから動画の撮り忘れミスがなくなりそう!いつもワンマン撮影をしている僕にとっては、撮影をアシストしてくれるので助かります。
- シャッター音が心地よい。正直なところ、このカメラは動画用途で購入しましたが、写真撮影時のシャッターが気持ちいいので思わぬ好印象です。12MPとデータサイズも小さいので、ファイル管理が楽なのも嬉しいです。
- 4K60pが安定して撮影できるのが好印象。FUJIFILMのX-T4を使っていた際は、連続して撮影しているとボディが高温になり熱停止していました。同じような撮影をしていても、α7Sⅲは止まらないので安心ですね。
- 4K60pが45Mbpsで撮影できる。しかも僕の素人目にはとても綺麗に感じるので大変良き。扱いやすいデータサイズが気に入った!
ざっと感じたのは以上です。
特に強い印象を受けたのがファインダーですね。そもそもスクリーンが大きいので見やすいですし、遅延も感じられないので快適に撮影が楽しめています。
これほど大きく高精細なファインダーを搭載した製品は数が少ないので、満足度は高いですね。他にはα1にしか搭載されていないですし、安く高精細なファインダーを体感するにはα7Sⅲは打って付けかも知れません笑
またシャッター音が心地よかったのが嬉しいポイントでした。好みの話ですが、撮っていて気持ちのいい音だったので写真撮影が楽しいです。
画素数について
α7Sⅲは、そのコンセプトから「高感度」に強い製品であり、画素数が他製品と比べて少ないのが特徴的です。
3代目となった本製品も、先代の画素数を踏襲して1210万画素に設定されています。
多いか少ないかについては撮影者のニーズによって様々ですが、僕が使う限りでは「別に問題ない」と感じました。
たとえば、高画素が必要なシーンは以下の例が考えられます。
- A0サイズ(あるいはもっと)のような大きくプリントをする場合
- クロップ耐性を期待した望遠撮影をする場合
- 広大な風景を細かく描写する場合
他にもたくさんありますが、パッと思いついたのはこんなところです。
僕は大きくプリントすることも望遠撮影をすることもないので、画素数が少ないことによる弊害は少ないと考えています。撮影したデータをクロップして使うことはありますが、それでも1210万画素で十分でした。
作業内容や目的によって、「どれくらいの画素が必要なのか」を判断すればよいのですが、この製品を使う上で「画素数」は気になるポイントですね。
この製品で写真撮影を考えている方は、自身の使い方と照らし合わせて判断されるのが賢明です。
動画について
僕は「4K60p動画を楽に撮影したい!」という目的のためα7Sⅲを導入しました。
多くのカメラは4K動画を撮影する際に以下のような制約が付いている場合があります。
- 画角が狭くなる(クロップされる)
- 60pではなく30pまでしか撮れない
- 連続撮影時間が29分59秒まで
- 排熱問題(ボディが熱くなり、クールダウンしなければ次の撮影ができない)
- ビットレートが高い設定が多い
- AF挙動が限定的だったりする
以上のような制約が多い中、α7Sⅲはかなりストレスフリーで4K60p撮影が楽しめるなと感じました。
少なくとも僕が撮影する範疇では、クロップせず4K60pが楽しめますし、ボディ温度は多少上昇しましたが停止することはありません。AFをビシビシ動いてくれますし、ビットレートを抑えた軽いデータサイズに設定することもできます。
とても高精細な映像を簡単に生成してくれるので、動画面では不満要素が全くないのが現状ですね。
むしろこれ以上高性能なカメラを求めた場合、業務用製品になってくると思います。なので素人の僕が楽しむ分には最高のマシンであると思いました。
ちなみに…
僕が普段YouTube動画にて撮影している4K動画設定はこんな感じです。
- 形式:XAVC HS 4K
- フレームレート:60
- ビットレート:45Mbps
- ピクチャープロファイル:PP9 S-Log2 もしくは↓
- ピクチャープロファイル:PP10 S-Cinetone で撮ることが多い
- 撮影モード:マニュアル
XAVC HSで撮っているのは、シンプルにデータサイズが一番小さい設定を選んでいるから。45Mbpsで4K60pが撮れるので、SDカードも安価なモデルを使えるのでいいですね。室内で撮るトーク動画であれば、ビットレートを上げたところで大きな差は感じませんでした。XAVS Sで撮っても一緒。なので僕は低ビットレートで良いかなと判断しました。
α7Sⅲの最高スペックで撮れる4Kムービーは、僕が今持っているSDカードでは撮れないことが判明(V60じゃ記録できない)。CFexpressカードを購入しなきゃならないんですが、あれってちょっと高いですし、リーダーも持ってないので気が向いたらチャレンジしたいと思いますw
ピクチャープロファイルについては、正直言って気分で変えています。ただしVlogなどは妻にも撮影をお願いしたりするので、そもそもピクチャープロファイルではなくて、クリエイティブルックで撮ったりもしています。
正直今は色々試している最中ですね。クリエイティブルックもめちゃくちゃ綺麗ですし、変に設定を変更して露出が破綻した映像を撮るよりも楽だなと思いました。あんまり考えることが少なくても綺麗に撮れちゃうしw
なぜFX3ではなくα7Sⅲなのか?
結論から言うと、正直なところ「どちらでもよかった」です苦笑
両製品は魅力溢れる機能がたくさんあるため、「どちらを選んでも満足する」とは考えていました。
ではなぜα7Sⅲを最終的に選んだのか。まずは2機種の大きな違いについてざっとまとめてみました。
両者の違い・差について | |
α7Sⅲ | FX3 |
従来のαシリーズと似た操作ボタンの配置 | 動画に最適化されたボタン配置 |
高精細なファインダーを搭載 | ファインダーは非搭載 |
冷却ファンは非搭載 | 冷却ファンを搭載 |
ハンドル的なものはない(別途購入で類似品あり) | XLRハンドルユニットが附属 |
写真撮影に適した基本設計(ボタン配置等) | 動画撮影向けのボディ設計 |
微々たる差だが、若干軽い:699g(電池等含む) | 重量:715g(電池等含む)ハンドルプラス1,015g |
そのほかは「違いってあるの???」と思うほど似た性能に感じる。 |
画素数、センサー、画像処理エンジン、手ブレ補正等、SONY公式の仕様表を見ても「ほぼ一緒」と思いました。
中身の差がないとすれば、赤字で書いたようなポイントが選択の基準になりますね。
2機種の印象としてはこんな感じに思いました。
- めちゃくちゃ動画に強い静止画撮影用のカメラ・・・α7Sⅲ
- α7Sⅲを業務用ビデオカメラとして設計したモデル・・・FX3
前述の通り、正直言うと「どっちでも良かった」のですが、それでもα7Sⅲを選んだ理由としては、「一眼っぽい操作性の方が僕には合っている気がする」と感じたから、あとは「そこまでXLRハンドルを使わなさそう」の二つです。
操作性については好みだと思います。
僕はこれまで「一眼カメラでムービーを撮っていた」ので、α7Sⅲのほうがしっくりくるだろうと判断。FX3もあんまり差は無いんだろうけど、とりあえずそう感じました。
次にXLRハンドル。これかっこいいですよね。
FX3にくっつけるとめっちゃ業者感がでます笑
しかし、このハンドルを付けると総重量が上がりますし、ハンドルがあるせいかはわかりませんがα7Sⅲよりも5万円ほど価格が上がっています。
ハンドルはかっこいいですが、たぶん僕はそんなに使わない気がするんだよなーと思っています。
好みの話ですが、僕はできる限り軽装で撮影をしたいので、音質よりもカジュアルさを重視します。XLR接続ができるマイクは素敵な製品が多いですが、僕は普段3.5mm端子で接続するバスパワータイプのマイクを使っていて、これで十分だなーと感じています。
もし使いたくなったとしても、類似製品が5万円ほどで販売されているので、考えが変わった時に導入すれば良いかなと思いました。
結局は安いからα7Sⅲにしたという話になりますねw
XLRハンドルユニットが別売で、ハンドルなしモデルが販売されていたならもう少し迷ったかもしれません。しかし、僕がα7SⅲとFX3で差を考えるなら本当にこれくらいで、どちらも似たような撮影ができ、快適な撮影ライフを得られそうなので、どちらを買っても後悔はしないだろうなと考えています。
まとめ
ファーストインプレッションとしては、「高級カメラに大興奮」といったところ。
「購入以前から考えていた理想の撮影」は今のところできていますので、大きな不満もなく快適に使えています。
僕が必要としていた設定は、この製品の「マックススペック」ではないので、今後はより綺麗な映像も挑戦してみたいとなと考えています。
よりハイビットレートで撮ってみたり、新しくでたピクチャープロファイル(PP11)を試してみたり、4K120pで面白いスロー撮影を試してみたりと、まだまだ使いこなせていない機能がたくさんあるのでこれからが楽しみです。
今後、YouTubeやブログにて、α7Sⅲ関連の内容はどんどん公開していきますので、購入検討をしている方はご期待頂ければうれしいです。
動画で見る
YouTubeにアップロードしているα7Sⅲ関連の動画です。
α7S3で撮影したVlogです。